今週の1位は風羽洸海さんの『灰と王国　掌編集』―― BWインディーズ週間ランキング（2015年3月13日時点）

何もこんな醜い者を――はじめはそう蔑まれた奴隷の少年オルジンは、後に女主人との約束を果たすべく、魔術師となってただ一人災厄に立ち向かう。竜侯となり、次第に人間から遠ざかってゆくフィニアス。それを見守る家族、そして共に歩む天竜レーナの想いは。『灰と王国』本編中では語られなかった、人物たちの過去と未来を垣間見る掌編集。

元盗人のリーファは偶然に国王と出会い、教育支援を受けた。18歳になり、恩返しにと王都警備隊への入隊を志願したものの落選。だが彼女の才を惜しんだ王が特別に追試を用意した。街を回って課題をこなす内、リーファは予期せぬ大事件を嗅ぎ付ける。◆口は悪いが性根は真っ直ぐな少女が、周囲の温かさに助けられて新たな道を拓く、街と人との物語。

ライトノベルレビューブログ「この世の全てはこともなし」が執筆した、2014年のライトノベルの概要をまとめてみた作品です。2014年のライトノベルの概要がこの1冊でわかります。

コナン・ドイルはホームズ物以外にもさまざまな分野の小説を書いており、その作品群は生前にテーマ別に整理され刊行されている。本書に収録した短編はそのうちの『海賊と青海原の物語』と題する一巻で「青海原」に分類されている六編である。幕末の横浜が舞台になっている作品も含まれていて見逃せない。

小説は、結局のところ文字の群れなんじゃないの？　というありがたい御意見をもとに書き上げた作品です。モナドを追いかけたり、野菜が氾濫していたり、不思議な列車に乗ったりします。執筆当時、多和田葉子について研究していたため、その影響がかなりにじみ出ています。過去に作成した『ＭＯＪＩの群レ』（2008.5.11/2009.8.16）と『紙の束』（2011.6.12）との二冊をまとめたものになります。

僕が目を覚ました場所は、精神病院の閉鎖病棟の中だった。–11年間の東京生活を経て、男30歳という節目に旧家の長男として故郷の家を継ぐため断腸の思いで帰郷を決断したものの、着地に失敗して精神病院の閉鎖病棟で3ヶ月間を過ごす羽目になったうつ病患者の入院生活日記（2011年3月分）。文庫版は巻末に図版（書道療法・肉筆ノート）を収録。

サスペンスもない、ミステリーもない、純文学ノワール小説。幼児性愛者で、教師で、人殺しの告白。悔いるふりをしながら自己弁護し、卑下しながらも際限なく他者を罵倒する。人生はゴミ箱の底にある。

温泉を題材にしたホラーファンタジー。化け猫の湯にゾンビの湯、幽霊の湯に雪だるまの湯…妖怪変化がわらわら出てくる、身の毛のよだつ怪物温泉集。オムニバスで描く娯楽怪奇談。寒くなっちゃうよ！ポロリもほろりもあります！ お気に召しましたら続きもどうぞ！

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