写真&コラム『実録! パリJapan Expo』が『月刊群雛』2015年09月号に掲載! ―― 作品概要・サンプルと西野由季子さんインタビュー #群雛

作品情報&著者情報
月刊群雛2015年09月号 NOW ON SALE

『月刊群雛』2015年09月号には、西野由季子さんの写真&コラム『実録! パリJapan Expo』が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? 作品概要・サンプルとインタビューをご覧ください。

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作品概要

 日本のマンガ・アニメ・ゲームはフランスでどう受け入れられているのか? 2015年7月にパリで開催されたJapan Expoから見る日本発コンテンツの「今」をレポート。日本ではなかなか取り上げられないヨーロッパ最大の日本カルチャーの展示会を豊富な写真とともにお伝えします。なかでもマンガ分野において、インディーズ作品がフランスの一流出版社から出版されるという事例に注目、『月刊群雛』にていち早く紹介します。

実録! パリJapan Expo

■ Japan Expoって何?

 「フランスで日本のポップカルチャーが人気らしい」。そんな話を聞いたことはありませんか? その例としてメディアに必ずと言っていいほど引っ張り出されるのが、毎年パリで開催されるJapan Expoです。2015年7月2〜5日の四日間、パリ郊外の大型展示場に24万人超の「日本好き」が訪れました。Japan expoはパリのほかにマルセイユやアメリカでも開催されていますが、パリが大成功を収めているため、Japan Expoと言えばパリ! となってきています。
 Japan Expoは日本の「マンガカルチャー/ポップカルチャー/現代文化/伝統文化」を柱として、日本を知り、楽しむ機会を提供する「展示会」です。「即売会」である日本のコミックマーケットとは異なり、J-popのコンサート、日本から招かれたマンガ家のトークショウやサイン会、コスプレの世界大会番組の公開録画などが、大きなホールやセミナールームにてJapan expo主催で行われています。こうしたイベントは毎日数十あり、人気のあるものは朝イチで会場に入り、受付で登録を済ませる先着制。今年はJ-popでは蒼井エイルさん、サイン会では『新世紀ヱヴァンゲリオン』の貞本義行先生、トークショウでは『魔法先生ネギま!』赤松健先生が大人気でした。
 会場はゲームエリアとマンガ・アニメエリアに分かれ、それぞれに300ほどのブースが所狭しと並んでいます。展示会とは言え、多くは販売店です。模造日本刀、着物っぽいコスプレ衣装など「ニッポン的」なもの、日本の食べ物や食器、工芸品など「日常的」なもの、すでに世界に定着しつつある「KAWAII」グッズ、自分で書いたイラストなどの「同人作品」、そして、それ版権どうなってんの? というアヤシさ満点の「キャラクターグッズ」まであり、来場者はどんどんお金を使ってしまう様相を呈しています。

来場者推移

西野由季子さんインタビュー

西野由季子

―― まず簡単に自己紹介をお願いします

 西野由季子です。学生時代から書籍や雑誌の編集者をしています。この数年は電子書籍をメインに企画や編集を手がけています。『月刊群雛』には書き手としては初参加になります。よろしくお願いします。

◆Twitter:
https://twitter.com/NishinoYukiko/
◆Google+:
https://plus.google.com/+YukikoNisino/
◆公式個人ページ:『西野由季子オフィシャルホームページ』
http://nishinoyukiko.com/

―― この作品を制作したきっかけを教えてください

 日本のインディーズマンガのフランス語版を電子書籍で販売するということを始めたのが約二年前。紆余曲折するうちに調査としてJapan Expoに行くようになりました。日本では情報収集が難しいため現地に行ってみたところ、得ることが多く、とくにマンガ関係者に伝えたいと思いました。インディーズマンガが広く読まれるようになってほしいです。
 また「群雛に小説以外の写真記事があってもいいのでは?」と考えていたのも理由のひとつです。

―― この作品の制作にあたって影響を受けた作家や作品を教えてください

 いません。

―― この作品のターゲットはどんな人ですか

 マンガ家のみなさん、インディーズで頑張っている作家さんなどのクリエイター。海外展開を少しでも考えている人には参考になる情報です。

―― この作品の制作にはどれくらい時間がかかりましたか

 およそ二日。もっと時間をかけられるはずでしたが、予想以上に忙しくなって時間の捻出ができず、今回はこれが精一杯……。

―― 作品の宣伝はどのような手段を用いていますか

 Twitterを使うと思います。

―― 作品を制作する上で困っていることは何ですか

 PCトラブルです。今回の制作ではPCが十回ほど落ちました。イラレのフォントも小野塚ゴシックProのほかに簡体字、繁体字、ハングルしか出ないという珍現象に遭遇しました。呪いでしょうか。

―― 注目している作家またはお気に入り作品を教えてください

 かつて愛読していた佐藤賢一(さとう・けんいち)さんです。久しく追っていなかったのですが、パリの街並みを見ていたらふと思い出し、「ああ読みたい」と思いました。

―― 今後の活動予定や目標を教えてください

 最近は企画や編集作業ばかりで原稿を久しく書いておらず、今回、持ち前の遅筆に輪をかけたスピード劣化に青ざめました。ブログやSNSを定期的に書くことが大嫌いなのですが、Japan Expoのネタがまだまだあるので、まずはブログを三、四年ぶりに更新しよう、と思っています。

―― 最後に、読者へ向けて一言お願いします

 たまにはノンフィクションがエントリーしてもいいかな、と書いてみました。マンガのヨーロッパ圏進出の豆知識になれば、と思います。書き切れない情報は日本独立作家同盟のセミナーでお話しする予定です。マンガだけでなく文芸方面についても調査を続けていますので、機会があれば寄稿したいです。

西野由季子さんの作品が掲載されている『月刊群雛』2015年09月号は、下記のリンク先からお求め下さい。誌面は縦書きです。

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