『月刊群雛』2016年03月号の表紙は、魅上満さんのイラストです。これはどんな作品なんでしょうか? 作品概要・サンプルなどをご覧ください。
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作品概要
『月刊群雛』2016年03月号の表紙です。
3月と言えば卒業式ということで、第二ボタンを受け取って涙ぐむ後輩の女の子を、先輩の目線から見たイラストにしました。
僕の個人的な好みとしては、先輩が女の子で、後輩の男の子を前に涙ぐむ方が萌えるのですが(笑)。
分かりやすさを重視させて頂いたことで、卒業式ということが一目で感じられる青春らしいイラストになったのではないかと思います。
女の子の実年齢は40代くらいにしたかったのですが、それだとコスプレになってしまうので(笑)、この子はちゃんと14歳の中学二年生です。
背景には以前群雛で連載小説を掲載していた、くみさんが撮影した写真を使用しています。
作品情報&著者情報
魅上満(みかみ・みつる)
―― まず簡単に自己紹介をお願いします
魅上 満(みかみ・みつる)と申します。
ゲーム原画・ご当地キャラのキャラクターデザイン・イラストレーションなどをやっています。
326(ナカムラミツル)さんの展覧会『3×2=6 ~19年目の326展~』に、コラボレーション作品を出展しました。
◆代表作:
東京都港湾局様(マスコットキャラクターデザイン・パッケージイラスト)
いわき市様(マスコットキャラクターデザイン・パッケージイラスト)
テレビ東京様(芸能人似顔絵イラスト)
ニコニコ公式チャンネル様(芸能人似顔絵イラスト)
Ustream Asia株式会社様(番組内使用イラスト)
歯科系総合サイト デンタルン様(イラスト素材)
コスプレキングダム実行委員会様(販促グッズイラスト)
つくば兄弟プロジェクト様(キャラクターデザイン・イラスト)
sweetdoctor様(キャラクターイラスト)
年賀状ボックス様(イラスト素材)
スマートフォンアプリ「みんなのONLINE占い」様(マスコットキャラクター・ユーザーアバターデザイン)
ディーソリューション様(キャラクターデザイン・イラスト)
◆公式サイト:『イラストレーター 魅上満』
http://mikami326.wix.com/mikami326
◆Twitter:
https://twitter.com/mikami326
―― この作品を制作したきっかけを教えてください
前回11月号の表紙イラストが周りにとても好評だったので、またご縁があればと思っていました。
今回も良いご縁を頂くことができ、感謝しております。
―― この作品の制作にあたって影響を受けた作家や作品を教えてください
人物/新海誠(しんかい・まこと)監督
映画/『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『耳をすませば』
音楽/『さよならメモリーズ』supercell
どれも昔から好きな作品なのですが、今回のイラストを描くにあたって改めて見直しました。
どの作品も、わかりやすいくらい純粋で輝くような青春を描いていて、暗~い学生時代を送ってきた僕のHPをガリガリと削ってくれます。大好きです。
―― この作品のターゲットはどんな人ですか
「こんな青春があったなあ……」という方より、僕のように「こんな青春を送りたかったなぁ……」と思う方の方が、共感して頂けるのではないかと思います。
僕がこの女の子と同じくらいの年齢の頃、ちょうど19の『あの紙ヒコーキ くもり空わって』が大ヒットしておりまして、僕もこの曲が大好きで、よく紙ヒコーキを飛ばしていました……ええ、〝一人で〟です(笑)。
一緒に紙ヒコーキを飛ばしてくれる、幼い顔に大人っぽい中身の先輩が居たらなあといつも思っていました。
そして卒業式、「満君と離れたくない」と泣かれたかったです。
……共感して頂けましたでしょうか?(笑)
―― この作品の制作にはどれくらい時間がかかりましたか
線画完成まで2時間程度、彩色や仕上げに6時間弱。
―― 作品を制作する上で困っていることは何ですか
これは何度も執拗にかいているのですが、キャラクターの顔立ちに対するこだわりが非常に強いです。さらに、最近キャラクターの髪色など、色に対するこだわりも強くなってきたのですが、正直に言って色彩センスに自信がないので特に髪と目の色とはいつも戦っています。PCのモニタによって、また印刷によっても色は全く違うものになってくるのでどこに出しても映える色を探求中です。
―― 注目している作家またはお気に入り作品を教えてください
浦沢直樹(うらさわ・なおき)さん、326(ナカムラミツル)さん、redjuiceさんは永遠の憧れです。
最近、アニメーターのShiyoon Kimさんに注目しています。
書き込みが細かかったり、色彩センスが優れた絵も憧れますが、この方は非常に少ない線でとても魅力的なキャラクターを描いていて、所謂、線に迷いが無いというのでしょうか、実際のところは存じ上げませんが、「ああ、生まれつきどこに線を引けば良いか分かっちゃう人だ……」と感じさせるような絵です。自分が描いては消しを繰り返すタイプなので、こんな天才に生まれたかったなんて思ってしまいます。
もし最初からではなく、努力によって習得されたものならなおさら凄いと思います。
―― 今後の活動予定や目標を教えてください
2Dイラストの仕事を続けつつ、挫折してはまた少し進んでを繰り返しながら3Dソフトと格闘しています。
前回のインタビューをご覧頂いた方には、まだ習得してないのかよ……と呆れられそうですが(苦笑)。
僕には一生かけてやっと習得できるかできないかレベルのものだと痛感しています。
もちろん仕事にできるなら嬉しいのですが、それよりも自分の描きたいものを描く為、今はできないけどできるようになるにはどうすればいいか? という方が学習が捗ります。
制作総指揮全て自分の作品が生み出せたら、それは仕事ではなくても幸せだと思います。
そして、ご当地キャラの産みの親はこれからも続けていきたいと思います。
今まで親戚には仕事のことを話していなかったのですが、僕の描いたご当地キャラを親戚が偶々手に取り、今までやっていた仕事を全部知られてしまいました。
有名になると親戚が増えると言いますが、そうなるよう努力していきたいです。
―― 最後に、読者へ向けて一言お願いします
どんなことでも良いので、ご感想を頂ければ幸いです。
とくに顔立ちをいかに幼く描けるかについては毎日が勉強であり研究の日々です。
「ここもっとこうしたら良いんじゃない?」なんて意見を頂いた日には泣いて喜びます。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
魅上満さんの作品が掲載されている『月刊群雛』2016年03月号は、下記のリンク先からお求め下さい。誌面は縦書きです。
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