小説『リアリストの苦悩』連載第3回が『月刊群雛』2015年10月号に掲載! ―― 作品概要・サンプルとくろまさんインタビュー #群雛

作品情報&著者情報
『月刊群雛』2015年10月号

『月刊群雛』2015年10月号には、くろまさんの小説『リアリストの苦悩』連載第3回が掲載されています。これはどんな作品なんでしょうか? 作品概要・サンプルとインタビューをご覧ください。

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作品概要

 草壁くさかべ高矢たかやは、閉鎖的な故郷から上京後に成功者となったが、過去の忌まわしい影はそう簡単に彼を逃さない。初恋の相手深雪みゆきとの再会、招かざる記者伊ヶ谷いがやの介入で過去の記憶が舞い戻る。
 何者かに殺されそうになるも、辛うじて難を逃れた伊ヶ谷が、漸く高矢と実姉殺しの事件取材を実現し、それを弾みに堰を切ったように真相の究明を進める。一方、伊ヶ谷への猜疑心からか深雪への恋慕にのめり込む中で、高矢の心に意外な変化が起きていく。
 そして舞台はその変化に呼応し、まるで何かに導かれるように、故郷の様々な記憶の集まる権現神社へと向かう。

リアリストの苦悩 この現実の果てるまで……

3話 夢の反抗

「遅かったですね」
 伊ヶ谷いがやが待ち合わせした公園入り口に辿り着いて早々に、高矢たかやが待ち兼ねたように言った。
 伊ヶ谷は一瞬、さっき自分を突き落としたのは彼ではないか? と疑ったが、高矢は睨む伊ヶ谷にキョトンと首を傾げている。しかし、すぐその空気を汲み取って、
「何かあったんですか!」
 足を押さえる伊ヶ谷に反射的に駆け寄って心配した。
 それを見て伊ヶ谷は思い過ごしと割り切った。
「いや、チョッとしたトラブルで」
「足、痛そうですね。病院行きましょうか?」
「大丈夫だ、ありがとう」
 少し落ち着いてから、高矢がタクシーを呼んで、二人は乗った。
 高矢が運転手に赤坂ダイヤホテル、と行き先を指定して車は動き出した。

◇

 ホテルのラウンジで落ち着いた二人は、好き好きの酒を注文して乾杯する。
 ゆっくりくつろいで、暫く雑談をしていたが、伊ヶ谷のさっきの話を聞いて、
「えっ、突き落とされそうになった?」
 目を見開いて高矢が身を乗り出した。
「さっき公園に向かう途中で」
 伊ヶ谷はバーボンのダブルを一口舐めて、ばつが悪そうに答えた。
「僕があんな物騒な場所選んだから」
「それは関係ナイ、君も目立つ立場上、お忍びにしたいのは解る」
 伊ヶ谷は、この後の取材で気持ち良く答えてほしいが為に、気を遣っていた。
 そのまま彼の業績など成功した話で持ち上げておいて、頃合いを見計らって切り出した。
「ところで、お姉さんの事だけどイイ?」
 高矢はひょうきんに笑って肩をすくめた。
「その為に来たんでしょ? 心の準備は出来てますよ」
「ありがとう」
「でも、今更どうして調べるんです?」
 伊ヶ谷は、記事にしたい事を誠意を持って説明した。
「あの人に憧れる者として、やっぱり放っておけないんだよ」
「そこまで姉の事が?」

※サンプルはここまでです。

くろまさんインタビュー

くろま

―― まず簡単に自己紹介をお願いします

名前:くろま
略歴:
 今年始めた、はてなブログを毎日更新しながら文章力の鍛錬中ですが、そのブログを3件/日をこなす効果はありました。小説にどう活かせるかは未知数ですが、形を変えて継続する予定です。
 群雛で発表するまでは、非公開で小説を書いてきましたが、認知を広げる準備も進めています。

運営中ブログ(3点)現状維持ですが小説ブログはリフォーム中です。
◆小説ブログ:『ゆれる想いと、ゆらぐ心の物語』
http://yureyura-novel.blogspot.jp/
概要:少年少女のゆれる想いを、また人間達のゆらぐ心を軸にした小説。今年公開を開始した短編7話と、連載1作品全話公開中。
◆小説ブログ:『stories of Samurai Zone…』
http://samurai-zone.blogspot.jp/
概要:海外の人にも楽しんでもらえる小説を目指す。昨年から公開開始、現在短編1作、連載2作公開中。
◆個人ブログ:『くろま流×NAGOYA式ブログ』
http://kuromaryu.hatenablog.jp/
概要:名古屋市を中心とした地方・全国の関連情報、雑記。自主ノルマのお陰で毎日3回更新中。

―― この作品を制作したきっかけを教えてください

 元々サスペンスドラマ好きがこうじて書いたものの、初ものだったので、欲をかいて要素を詰め込み過ぎました。
 次回はもう少しシンプルな構成にしたいと思います。

―― この作品の制作にあたって影響を受けた作家や作品を教えてください

 スティーヴン・キングと『火曜サスペンス劇場』です。

―― この作品のターゲットはどんな人ですか

 2話に頂いた書評では『火曜サスペンス劇場』の雰囲気を感じ取ってもらえたそうで、嬉しかったです。
 人とのしがらみドラマが敬遠されがちですが、年齢問わずこういうジャンルに興味を持ってくれれば幸いです。

―― この作品の制作にはどれくらい時間がかかりましたか

 初めて書くジャンルでしたから、書き分けの必要ない分スタートはスムーズでしたが、後半の構成に迷って完成に半年ほど必要でした。

―― 作品の宣伝はどのような手段を用いていますか

 記事ブログとの連携を真剣に考えている最中です。

―― 作品を制作する上で困っていることは何ですか

 ブログ記事の制作に時間をとられる一方で、小説を書く時間が……。

―― 注目している作家またはお気に入り作品を教えてください

 群雛8月号の表紙を描かれたあへあへっどさんは注目してます、ガンバってください。
 前回から引き続き小説作家さんはありません、ごめんなさい。

―― 今後の活動予定や目標を教えてください

 当面は、ブログを軌道に乗せながら、小説をリンクする方法を考えることになります。

―― 最後に、読者へ向けて一言お願いします

 今回の連載第3話はいよいよ「転」のパートに入ります、このパートが最も悩み迷ったところだけに、評価の分かれるところだと思いますが、ぜひお楽しみください。

くろまさんの作品が掲載されている『月刊群雛』2015年10月号は、下記のリンク先からお求め下さい。誌面は縦書きです。

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