あなたのTwitter、何人読んでる? ―― インディーズ作家のためのSNS活用術〈1〉

コラム
Twitter
[posted by 鷹野 凌

『月刊群雛』2015年10月号から、主にインディーズ作家(※1)に役立つショートコラムを掲載しています。この記事はその転載版です。第1回は、多くのインディーズ作家が利用しているTwitterとその統計情報について。

※1 私は、伝統的な出版手法である取次・書店流通を「メジャー」、それ以外の手段を「インディーズ」と定義しています

私のTwitter歴と現状

まず始めに、私のTwitter歴について触れておきます。Twitterの日本語版が登場したのが2008年。流行り始めたのはその翌年から。ちなみに津田大介氏の『Twitter社会論』が出版されたのは、2009年11月です。

そして私が「鷹野凌」アカウントを作ったのは2011年3月。完全に知名度ゼロ、後ろ盾ゼロの状態からスタートしています。最初からTwilogに登録しているので、過去の投稿はもちろん、統計情報もすべて把握できる状態になっています。本稿執筆時点(2015年9月17日)の主なデータは、以下のとおりです。

  • フォロー数 1693人
  • フォロワー数 3147人
  • 総ツイート数 9万1357件
  • つぶやかなかった日数 3日
  • 1日の平均ツイート数 56.7件
  • フォロワー増加ペース 1.9人/日

◆鷹野凌のTwilog Stats統計情報:
http://twilog.org/ryou_takano/stats

フォロワー数の増加ペースは?

フォロワー数は、インディーズ作家にとって最も気になる要素の一つでしょう。私の場合、リツイート含め1日60回くらいつぶやいていたら、1日2人くらいづつフォロワーが増えた、ということになります。

ただし、フォロワーの増加ペースは、元々の知名度や投稿内容によって決まります。「面白い」「役立つ」「可愛い」など、多くの人が関心を持つような投稿をすることで、フォロワー増加ペースをもっと早くすることは可能でしょう。

逆に、多くの人が「見たくない」と思っているような投稿は、フォロワーを減らすことになります。もっとも、ミュート機能が追加されたので、最近はフォローを外さないまま「見ない」という選択肢も選べるようになっていますが。

Twitterアナリティクスを確認してみよう

フォロワー数が気になるのは、それがまるで「読まれた数」と同義であるかのように思われてきたからでしょう。ところが実態としては、Twitterをやめて放置している人もいれば、たまにしか見ない人もいます。また、先ほど触れた、ミュートしているフォロワーもいるかもしれません。

では実際のところ、自分の投稿はどの程度読まれているのでしょうか? 2014年8月にTwitterアナリティクスという新機能が追加され、自分の投稿がどれだけ読まれているかを確認できるようになりました。

◆Twitterアナリティクス:
https://analytics.twitter.com/

私の場合、エンゲージメント(※2)がゼロの投稿は、1日後のインプレッション(※3)が300くらい。数日後で400くらいです。つまり、フォロワーが3000人以上いても、誰にもリツイートされない投稿は、その10分の1くらいの目にしか触れていない、ということになります。もちろんこれは、人によって違うでしょう。あなたの投稿は、何人くらいに読まれていますか?

※2 リツイート、返信、お気に入りなど、誰かがツイートに反応した回数の合計
※3 Twitterのインプレッションは「ユーザーがTwitterで投稿を見た回数」と定義されている

たくさん読まれた投稿のエンゲージメントは?

では逆に、たくさん読まれた投稿は、どんなエンゲージメントになっているでしょう? 私の過去半年で、最も読まれた投稿のデータは以下のとおりです。

  • インプレッション 12万1603
  • リンクのクリック数 1614
  • リツイート 847
  • プロフィールのクリック数 175
  • フォロー 4

リンクが付いている投稿だったのですが、そのリンクをクリックした人は、投稿を読んだ人の1.3%という結果でした。「少ない!」と思ったかもしれませんが、私の実態としてはその程度です。ちなみに1.3%というのは比較的良い方で、クリック率が1%を切ってる投稿も珍しくはありません。あなたの投稿の、クリック率はどれくらいですか?

まずは自分の現状を把握しよう

Twitterアナリティクスによって、いままで分からなかった情報が把握できるようになりました。まずは自分の現状を把握するところから始めてみましょう。

リツイート数が多くてもインプレッションが少ない場合もありますし、インプレッションが多くてもクリック率が低い場合もあります。その違いが何に依るものなのかは、次回以降のコラムで紐解いていきます。

〈続く〉

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